こまつ鍼灸院の頚椎症治療日記

2018-11-26

今日の担当は練馬区3丁目、西武池袋線石神井公園駅下車徒歩3分圏内にある、こまつ鍼灸院スタッフ副院長の天野英光です。


今日は病院で線維筋痛症診断され、全身の激しい痛みに患った患者さんが2クール10回程度の治療で大幅に改善された治療経過をプログします。

①性別 女性

②年齢 50代

③職業 主婦

④住所 東京都内

⑤診断名 線維筋痛症(5年前診断)、脊柱管狭窄症(10年前診断) 変形性膝関節症(最近診断)

⑥既往歴 高血圧症 高脂血症 うつ病

⑦症状
1 膝関節が痛く歩行困難、安静立位の姿勢でも疼痛著明
2 腰部痛著明
3 頚部痛著名
4 両下肢全体に疼痛著名
5 間欠性跛行があり患者さんの希望は普通に歩けるようになる事

⑧初診時
こまつ鍼灸院では初診時、予診表を書いてもらいます。予診表は運動器疾患の患者さんの場合、三枚一組になっていて三枚目がデルマトームの絵があり患者さんには痛む部位を赤色のペンで塗って頂きます。
この患者さんの場合、ほぼ全身が痛んでおり、赤色が全身に塗られていました。

⑨治療の説明
特に膝が痛く、歩行困難であったために体鍼は、両膝関節と大腿部、膝窩に小松式複合治療を行い、その他全身症状は小松式高麗手指鍼で治療する事にしました。

⑩治療経過
膝の痛みは、2クール10回程度の治療で改善され、歩行障害は杖が必要な状態から杖なしでも歩行が出来るようになりました。
しかし、全身の痛みは軽減と緩解を繰り返す様子でした。

⑪線維筋痛症の特徴について
1全身の耐え難い恒常的な疼痛。慢性的持続的に休み無く続く広範囲の激
しい疼痛、触れるだけで痛い。

2主症状は全身の重度の疲労や種々の症状を伴う疾患。
症状は季節的変動、日中変動があり、全身移行性である。
常時全身を激痛が襲い、慢性疼痛である。
高頻度に頭痛、集中力低下、健忘、むずむず脚、こむら返りが多い。

3ベトナム戦争終戦後帰還した兵士の訴えから米国の医師が名付けた。

4心的外傷後ストレス障害の背景を持つ患者が多い。

5米国では認知度が高いが、日本国内では認知度が低く、痛みを客観視す る方法が無く、検査しても異常が認められないことから、『詐病』とか 『怠け病』と偏見され、患者本人の精神的苦痛が大きい病気。

6好発年齢20~40代女性に多い。
国内推定患者数は200万人とされているが、実際に診断されている症
例は4000人程度と少ない。

7原因不明。遺伝的素因のある患者がトラウマに暴露すると発症すると考 えられている。

8疼痛、疲労感、不眠によりADL、QOLが顕著に低下する。

9血液検査では、炎症反応等の異常所見を認めない。

10全身にある18カ所の圧痛点を押して11カ所以上痛いことで診断。

11原因がわからず診断出来ず、ドクターショッピングする確率が多い疾患
誤診されるケースが多く、発症してから診断に至るまで平均4~5年か
かっているのが現状。

⑫結語
こまつ鍼灸院には、線維筋痛症をはじめ慢性疲労性症候群、慢性腎不全など難病疾患に悩む患者さんが北海道から沖縄に至るまで全国から来院されます。最近では海外から来られた患者さんもいます。
難病疾患に対しての鍼灸治療は、完治又は治癒する事は皆無ですが、
病気の進行を停止、遅延させる事を目標に鍼灸治療します。
病気そのものが完治できなくても、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の維持や、向上そして改善は期待できます。

今回プログで治療経過を書いた全身の痛み、特に両膝の痛みで来院された患者さんの場合、膝の痛みは軽減され、歩行困難な状態だったのが改善され歩行が出来るようになりましたが、線維筋痛症が原因と考えられる全身疼痛の軽減はありましたが、消失するまでには至りませんでした。
治療は膝の痛みが軽減された時点で治療を中止しました。
今後膝の痛みが再発し歩行困難な状態になったり、全身の痛みが酷く感じるようならばまた来院する治療計画をたてました。

痛みは患者さんご本人しか感じる事が出来ません。
それ故に理解されにくいです。
鍼灸院の現場で日々臨床に携わっていますと、真面目な人、頑張っている人、努力している人ほど慢性疼痛や、病気に患いやすい傾向にあるように思える事があります。
しかし、第三者からは理解されず、追い打ちをかけて酢病だとか怠け病だとか避難される事があります。
その様な中で、患者さん本人が感じている身体と心の痛みはどのくらい辛いか想像する事は出来ません。

こまつ鍼灸院では、痛みそのものは理解出来ずとも、共感力を高める努力そして情緒豊かな感性、想像力は磨いていきたいと思います。

患者さんの笑顔が取り戻せるように小松院長を筆頭にスタッフ一同全力でサポート致します。

ご予約時間の5分以上の遅刻など、一部の例外を除き原則頚椎症の治療は全て小松院長が治療いたします。

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