頸椎ヘルニアの激痛と痺れが五回の治療で軽減したお話
本日の担当は武内鍼灸師です。
本日は頸椎ヘルニアの患者様の改善例のお話をさせていただきたいと思います。
初診;4月〇〇日
患者様 ◯,△様
性別;男性
年齢;50代
居住地;東京都
職業;自営業
来院1週間前から症状が左頸部から肩甲骨の激痛があり、左腕から指先への痺れを常に感じていたそうで、ホームページをご覧になって頂きご予約の連絡が来ました。
初回と2回目の治療で激痛が軽減、痺れに対しての変化はありませんでした。
3回目の治療以降、痺れが気にならない時間が少しづつ出てきて、
5回目にいらっしゃったときには、痛みは凝り感にまで軽減、痺れも時々気になるくらいになったとの事で、治療をいったん中止し様子見の方向へ。
『また、症状が酷くなったら連絡します』と晴々とした表情で帰られました。
今回の患者様の場合、痛みと痺れが主訴として挙げられています。
こまつ鍼灸院では、今回の場合は高麗手指鍼と低周波置鍼療法、さらにマイクロカレント治療器を使って治療を行いました。
今回はこの3つの治療法をについて、どのように痛みと痺れにアプローチをしていくかお話させていただきます。
小松式高麗手指鍼療法
中指の1点に頚椎に対応するツボがあります。そのツボに、極小の針を1ミリ程度集中して何本か刺ます。
他の指にも東洋医学的な考えから選び出したツボに数本刺します。
痛みを感じるのは、あくまでも大脳の様々な分野で感じます。
プロスタグランジンやヒスタミンなどが発生して電気的に痛みを伝えるのですが、高麗手指鍼は、指に刺した針が、大脳を介して患部の自己治癒力を引き出すのです。
また、谷津三雄医学博士がお灸とサーモグラフィーを使って、手と臓器の関連を発表されたものも当ホームページ上に載せてありますので、よろしかったらご覧になってみてください。
手の鍼は炎症があるところには、炎症を抑える効果があり、血流が悪くなっているところには血行を促進する効果もあります。
低周波置鍼療法
通常のお体に刺す鍼に、電気を流します。
電気を流すといいましても、整形外科や接骨院などで使うビリビリするようなものではなく、刺した鍼が一定のリズムで上下動いたします。
これにより、問題のある筋肉を短時間でほぐし、興奮している神経を鎮めることができます。
鍼を刺して電気を流す部位の症状によって周波数を細かく使い分けており、
1Hzや20Hz、60Hz、70Hz、80Hz、Mix等といった様々な周波数を、
痛みや、凝り、痺れや麻痺などの症状によって、その周波数を院長が的確に判断して選択しております。
※心疾患がある方や、患者様の希望によりましては使用いたしません。
マイクロカレント治療器またはEMS治療器
手や足の末端がしびれている患者様に使用します。しびれのメカニズムは大変に難しいのですが、
簡単に申し上げますと、頚椎の椎間孔から出ている神経(脳も含め)の電気的信号異常と言えるでしょう。
腕や、指をぶつけてもいないのにしびれたり、痛みを感じるのはそれが原因だからです。
長期にわたる指先の痺れは、放置していると元には戻りません。早期の治療が必要だと思います。
マイクロカレント治療器はそのような症状に対しまして、人体に流れている生体電療に同調させミトコンドリアの細胞レベルから神経細胞を修復する器械なのです。
※①、②、③当院ホームページより抜粋
この様な3種類の治療方法を駆使し、5回の治療で患者様自身の納得できる状態まで改善したため今回は治療を一時中止として、様子をみられる判断になりました。
頚椎症・頸椎ヘルニアの場合の治療回数の目安として、院長が痛みや痺れの患者様によく挙げられているのが
・首、肩、背中、腕の激痛の緩和(平均5回以内)
・腕の痺れの緩和(平均10回以内)であります。
※もちろん患者様の状態によって変わりますので変動があります。
そして、治療をどこまで行うかは患者様自身とのお話によって決めております。
その為、まだ痺れが少し残るからと言って当院のほうから無理に治療を伸ばすことはございません。
今回の患者様の場合、痛みが凝りに変わり、痺れの頻度も減り日常生活で苦にならない状態となったため様子見となりました。