小松式高麗手指鍼『こまつ鍼灸院 様:ロゴ』1.高麗手指鍼とは

手指鍼(しゅししん)・高麗手指鍼(こうらいしゅししん)・高麗手指鍼療法(こうらいしゅししんりょうほう)・瑞金療法(ずいきんりょうほう)とも言われ、1975年に韓国の柳泰佑(ユー・テーウ)氏(現高麗手指鍼療法学会会長)が創案されたものです。

 

2.高麗手指鍼(高麗手指鍼療法)の概略

その内容は両手の手掌・手背・手指に、全身全ての器官(臓器)と、

人体を流注する十四経絡(十四気脈と呼ぶ)に345の経穴(気穴と呼ぶ)(下図参照)が縮図化して存在することを発見され、

その病変に対応した手指に小さい針や灸で弱い刺激を与え、自己治癒力を引き出して、他者や自己の健康管理及び病気を改善することを目的とした治療法です。

韓国では約300万人の人が利用しています。

 

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3.高麗手指鍼の特徴

次に高麗手指鍼と体鍼(身体に刺す鍼を全てこう呼びます・経絡治療、中国針・パルス等)を比較した場合、高麗手指鍼には次のような特徴があります。

(1) 治療肢位を問いません。(立っても、座っても、寝ていてもできる、置針中でも物理療法や体鍼との併用が可能です)

(2)治療部位は全て手指のみであるので衣服を脱がず全疾患に対応できます。(例えば子宮や膀胱の治療点は手掌の近位部です)

(3) 医療過誤が起きない(折針・気胸など)

(4) 禁忌疾患が無い

治療不可能な病気は存在しません。(治る、治らないは別として)

 

4.高麗手指鍼の科学的証明

下記の左写真は日本の谷津三雄医学博士がサーモグラフィーを使って、手と臓器の関連を発表されたものです。

手と患部が関連していることが分かります。実際には、患部にお灸をしてもこの様な温度変化を起こすことは不可能です。

手の甲は腰に対応しており、手の甲にお灸をすえて30分後には腰から背中にかけて血流量が増えているのがわかります。

下記の写真のサーモグラフィーは、手のひらとお腹の関連です。30分後の変化は一目でわかります。

お腹にいくらお灸をすえても、皮膚がやけどを起こすだけで、内臓は変化いたしません。

そして、鍼はお灸よりもはるかに速く、強く、腹部に作用します。

だからこそ、腎臓に働きかけられるのです。

 

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5. 私(小松隆央)と高麗手指鍼療法の歩み

平成7年11月「金 成萬」先生主宰、道鉉会第5期高麗手指鍼学術セミナー受講。

以来現在まで(平成24年現在)治療の核としてきました。その手指鍼を使用した延べ患者数は約10万人(平成24年現在)に上ります。

日本人鍼灸師としては、最多の患者数と思われます。

 

小松式高麗手指鍼とは

では、わざわざ「小松式高麗手指鍼」と名付けた理由はなんでしょうか。

韓国生まれの高麗手指鍼は、主に一般人を対象にしたセルフケアのものでした。自分自身や、家族のためにもろもろの道具を使い健康増進を図る療法なのです。

この療法自体は素晴らしいものですが、そのままでは「日本の鍼灸界には歯が立ちません」。それほどに、日本にも鍼灸の名人はたくさんいらっしゃいます。

しかし、私が指導を受けた「金 盛萬」先生は、様々な工夫をされ高麗手指鍼を使い多くの難病の患者さんを治してこられました。私は先生の指導を受け、この「高麗手指鍼」のさらなる発展を誓い様々な工夫をしてきました。この日本で、最高峰の鍼灸の名人、達人と呼ばれる先生方と肩を並べることができるようにと。

以来20年。その過程で身に着けたのが、「腎不全」の治療でしょう。現時点(平成25年)では、腎不全の症例数100人以上を超しその有効率は60~70%です。これは、間違いなく世界中で私にしかできない治療なのです。

よって、他の高麗手指鍼療法とは「似て非なるもの」から、小松式と区別させていただきました。

※「似て非なるもの」=にてひなるもの=とは、外見上は同じようなものであっても、中身は全く違うもの。

具体的な相違点

1.診断法

オリジナルでは、手首と頚の脈を診て、腹診(おなかを数か所押す)をします。そこから、治療法を導きます。

私は、入江フィンガーテストを使います。

※入江フィンガーテストとは、入江正先生が創始された検査法です。これを、私の先輩である「宮本 勝啓」先生が高麗手指鍼に導入されました。

具体的なご説明

人体には微弱な電流が流れています。そして、プラスからマイナスに流れます。また、痛みの強い部分には、マイナスの電子が集まり、機能の低下したところにはプラスの電子が集まる性質があります。この性質を利用した、特殊な検査方法なのです。

現在、東京ではこちらで指導しています。東京入江FT塾(塾長は現役の医師です。

下の画像は私が撮影したものです。

これができるからこそ、患者様ご自身も気づかない病変や、これから悪化していくであろう異変も事前に察知し、先手を打って対処ができるのです。

また、この診断法ができることから、様々な刺針の工夫もできました。