変形性頚椎症と診断され、低下した握力が10回の施術で効果を実感されたお話し。
本日の担当は武内鍼灸師です。
緊急事態宣言の発令の中皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
テレワークで慣れない姿勢で肩こりにお悩みでは無いでしょうか?
今回は、整形外科で変形性頚椎症と診断され、背部の痛みと左手の握力が低下の症状改善の為来院。
1回目、2回目特に実感がなかったそうですが、徐々に力が入るような気がすると言われ、実際の数値も少しずつ上がったり下がったりしていき、
8回目から明確に握力が上がりました。現在では38まで改善し、右手と略変わらないぐらいまで良くなった患者様のお話をさせていただきます。
患者様;S,K
年齢;50代
住所、東京都
職業;公務員
初診時の握力; 右38 左20
初めのうちの1、2回目までは変化が感じられなく、3回目以降から自覚的に手に力が入りやすくなってきたといっていました。
しかし、数値的にそこまで変わった感じはありませんでした。
それが、徐々に少し上がっては下がりを繰り返すようになり、
8回目の計測の際に左の握力が31に、
20回を越えたあたりから、その時の調子にもよりましたが握力が38になるようになりました。
25回目の計測を最後に握力の計測はしなくなりました。
その後も治療を続け、現在は背中の症状は改善されており、残るは腕痛み改善の為に継続して通われています。
今回は麻痺の症状がある方の一例をあげて治療のお話をさせていただきます。
麻痺症状のある頚椎症の患者様に行う治療方法は
1、高麗手指鍼
当院の最大の特徴がこの鍼です。お身体に対応する手指に鍼を刺して、
お身体に刺す針も届かない深部に働きかけ、不具合を改善します。
施術前に特殊な検査法を使い、手に出ている反応を読み取り、
原因となる部分に直接働きかけるように鍼を刺します。
中指の1点に頚椎に対応するツボがあります。そのツボに、極小の針を1ミリ程度刺します。
院長は、過去2回ご自身が頚椎症になりましたが、この鍼だけで治しました。
しかも、そのうち一回の症状に筋力低下の症状があったそうです。
治療している本人が自分で体験していらっしゃるので説得力が高くなります。
2、低周波置鍼療法。
筋肉は疲労をすると、短縮を起こします。
そして短縮すると、牽引張力が働き、頸椎と頚椎を引っ張り椎体に負荷が加わります。
原因となる頸椎付近の深層部の短縮している筋肉の筋緊張を緩めることにより
頚椎に加わる負担を減らし、症状の悪化を防ぎつつ症状の改善を試みます。
また、腕や手に麻痺がある場合には、鍼を通る電気により、
筋肉に刺激が加わる事により筋肉をしっかりと動かせるようにさせていきます。
麻痺の場合は痺れやコリの部分とは周波数が異なることが多く、20Hzと言った周波数や他の周波数を、その方の必要に応じて院長が適切に選びます。
3、EMS治療器
低周波置鍼療法に加え、必要に応じて筋肉がしっかりと動くように通電用パットを貼り付け麻痺モードを使い刺激を加え、
筋肉に電気刺激を加えることによりしっかりと筋肉を動かし麻痺の改善を試みます。
この3つを同時にすることで、変形性頚椎症の麻痺には高い効果を上げております。
痛みや痺れのみの頚椎症の方に比べると、効果を実感されるのにとても時間がかかるのが特徴です。
その為、当院の治療目安として提示させていただいているのは
10回を1クールとしています。
始めの1クールは間隔を詰めるほど効果は向上いたします。 この間、握力等の改善が見込めない場合には患者様と相談したうえで治療は中止いたします。
今回のS,K様の場合は、1クール内で効果を実感されたためそのまま治療を継続、
15回目くらいでは既に実感として握力が戻ってきている感じはあったそうです。
更に、20回25回と治療を重ねることによって、
計測数値的にも右手と大差のない握力まで回復することが出来ました。
麻痺と痛みの症状の改善の為に使う電気の周波数が違ったため、痛みの改善には少し時間がかかっており、今は痛みの治療を集中して行っている感じであります。
最後に、新型コロナウイルスによって、緊急事態宣言が延長されました事により、
鍼灸院や治療院などに行くのを躊躇される方もいらっしゃると思いますが、
当院では院長が考えうる最善の感染対策をしており、今現在でも新規の患者様のお問い合わせがありますので、安心していらっしゃれると思います。感染対策に関しましても、当院のトップページにてどの様に行っているか詳しく記載しておりますので、ご不安な方は合わせてそちらもご覧いただけると安心していただけるのではないでしょうか。