頚椎症によって、背中に岩が張り付いていような重だるい凝りや痛みは取れますか?

今日の担当は、頚椎症専門鍼灸院である、こまつ鍼灸院スタッフ副院長の天野英光です。
今日は、頚椎症治療についてインターネットで調べ、頚椎症専門鍼灸院であるこまつ鍼灸院を知り、小松式高麗手指鍼及び小松式複合治療を受ける事を希望され、電話で治療の予約を承りました。その際に背中の岩盤のような痛み重だるさを改善出来るますか?呼吸が浅く息苦しいです。
と質問された患者さんの治療経過をブログいたします。

①性別  女性
②年齢  30代後半
③住所  東京都23区内
④職業  会社員(ディスクワーク)
⑤診断名 頚椎症性神経根症 慢性疲労性症候群 ストレートネック
筋痛性脳脊髄炎、自律神経失調症など
⑥症状の時系列
約3年前より背中の重だるい痛み、凝りが発症。頭痛、頭重感、頚部の痛み、両方の腋窩後面の凝り鈍痛が著明。息苦しい。
⑦症状に対して治療の時系列
整形外科にてMRIとXPの精密検査を受けたが特別に痛みの原因となりうる、椎体の骨棘や椎間板腔の狭小化、椎間関節の肥厚や骨硬化などの解剖学的形態異常は認めない。
薬事療法を中心に経過観察する。リリカ剤やNSIDなどの鎮痛薬、ビタミン剤など医療用医薬品の他に、十全大補湯、補中益気湯などの漢方薬も服用。
理学療法は、頚部牽引療法、TMS療法 和温療法 赤外線治療を受けたが効果が無く3年間もの間、少しばかりの寛解と、鈍痛激痛による再発を繰り返している。
その他整骨院、鍼灸院、整体院でマッサージ、整体、鍼灸、カイロプラクティックによる施術を受けたが著効な改善は無し。
⑧初診時
整形外科を受診し頚椎症性神経根症と診断された他に、内科、心療内科など様々な診療科に紹介され受診し慢性疲労性症候群とも診断を受けた。
慢性疲労性症候群について、理化学研究所が慢性疲労性症候群は脳の炎症であると発表された事があります。
過去にこまつ鍼灸院に慢性疲労性症候群と診断受けた患者さんが来院し、頭部の血流を改善するこまつ式高麗手指鍼がとても著効した事を説明し、治療は小松式高麗手指鍼と小松式複合治療を同時行う事を説明して同意を受けて治療方針を決める。
⑨治療姿勢
伏臥位
患者さんから、長時間伏臥位の姿勢での鍼灸治療は息苦しくなり不安で、目をマクラで圧迫すると具合いが悪くなると要望がありました。

1小松式高麗手指鍼及び小松式複合治療は治療姿勢は伏臥位だけでなく、 仰臥位、側臥位、座位でも治療が出来ます。
患者さんの不安や心配による負担を最小限にする事が出来ます。

2ベッドで伏臥位で寝ても、頭を置くマクラは柔らかく、口元には空気口 の穴が空いていて呼吸が楽です。

3人体構造上楽な姿勢で治療が出来る特殊な治療胸マット、マクラを使っ ていますので体の負担は少ないです。

と他の治療院で受けた治療と異なる事を説明。
実際に試しに伏臥位になってもらい苦痛が無いか確認をしてから伏臥位で治療する事を同意を受けて治療を行う。

治療後、自宅で出来るセルフケアーとして中指の頚部の相点の部分に毎日お灸を据えてもらうように説明を行う。
お灸は個体差はありますが、毎日据える習慣がある患者さんの方が痛みのコントロールが出来やすく、症状改善の確率が高いのが現状です。

⑩予後
現在2クール目に入り7回目の治療が終了しました。
痛みを数値化したVAS(ビジュアルアナログスケール)10がVAS5まで半減し、ADL日常生活動作及びQOL生活の質が大幅に改善されています。
初回の治療後、これまでに経験が無い程一時的に痛みが消失し重だるさがとれた為に、大きく息を吸えることが出来るようになり呼吸が楽になり、自由に体が動けるようになりました。
外見上も、前かがみ姿勢でネコ背であったのが、背筋がのびて姿勢が良くなりシャキッと歩く姿がとてもカッコ良く見えました。
しかし、
今まで体の不調が原因で、やりたくても出来なかった家の掃除をいっぺんに頑張り無理をし過ぎた為に、背部の岩盤のような重だるい鈍痛と凝り感などの症状が再発してこじらせてしまいました。
そこで、
症状が一時的に改善しても、調子が良い状態が安定するまでは、無理しないで普段通りの日常生活を送ってくださるように助言しました。

日本骨代謝学会が発表した2003年に新鮮椎体骨折のMRIによる診断の正診率と自然経過という椎体骨折の評価基準によると、脊椎の新鮮椎体骨折の診断率は、MRIにおける診断率は99、0%、特異度98、7%、X-pでの診断率は34、5~46、4%でした。
つまり高額で高度な検査機器であろうと最新の画像診断では100%正確に診断が出来ない事を意味しています。

こまつ鍼灸院では頚椎症の患者さんには痛みの原因を、あらかじめ整形外科で確定診断を受けてから小松式高麗手指鍼及び小松式複合治療を受けるようにすすめています。
そのために、
初診時問診の時に何番目の頚椎が狭窄しているかとか何番目にヘルニアがあるかを教えてくださる患者さんもいらっしゃいます。
しかし、
画像診断上頚椎の4番目5番目に問題があったとしても、触診や東洋医学的な検査法や問診で7番目の頚椎に問題があると考えられる場合はその症状に合わせても治療を行うように心掛けております。
また、画像診断上では見つけられない繊細な骨組織や筋組織の断裂があるかもしれない場合も触診や問診、東洋医学的な検査法で気になる箇所は全て見越して治療を行います。
鍼灸治療の技術はもちろんですが、治療姿勢から治療マットレス、マクラなどの治療道具、日常生活の助言に至るまで、頚椎症患者4000人以上誠意をもって治療させていただいた実績があるがゆえの治療技術です。

ですから安心して治療を受けてください。

患者さんの笑顔が戻るようにスタッフ一丸となって全力でサポートいたします。

頚椎症患者さんの治療は、原則小松院長が責任をもって行います。
安心して治療を受けてください。