頸部から背部、右下肢までの頚椎症による症状が4回の治療で軽減したお話
本日の担当は武内鍼灸師です。
今回のブログは、少し動かすだけでも激痛が走り寝返りすら出来なかったのに、4回の治療を受けただけで寝返りも出来るまでに改善し、更に背部や右下肢の痛みまで軽減した患者様のお話しをさせていただけたらと思います。
患者様;M,H様
年齢;50代
住所;東京都在住
職業;主婦
整形外科では三年以上前に頚椎症の診断はされており、今回週末の朝に起きた際に首を更に痛めたそうで症状が増悪しました。寝返りが出来ないほどの痛みになり背中から右下肢全体にまで痛みがある、ということで来院されました。
当院の治療方針として、一回の治療は一つの原因に対する症状に対して治療します。つまり、頚椎症の治療と腰下肢痛の治療を一回の治療で一緒にすることは基本的にはありません。
今回の患者様もまず、主訴たる頸の治療から開始をすることになりました。
初回の治療で何とか寝返りがうてるぐらいまで軽減したそうです。
その後、二回三回と回を重ねるごとに首の激痛が軽減していき、そのおかげで腰下肢の症状も徐々に改善していったそうです。
四回目の治療をした時には腰から下の症状は殆ど改善しており、頸部から背部にかけての突っ張り感が残る感じがあり、現在も治療をされています。
さて、何故頸の治療をしたことによって腰下肢の症状が改善されたのでしょうか?
頚椎症の影響で他の症状が出た場合、頚椎症を治療することによって腰下肢の症状が改善することもあるそうです。
脊椎の周りにある脊柱起立筋は頸椎、胸椎、腰椎と折り重なるように繋がっており、直接ではないにしてもお互いに影響しあうことがあります。
首や腰に激痛が生じた際に、身体のほかの所にも力が入ってしまうことを実感されたことがある人は多いのではないでしょうか?
私個人の推測ではありますが、寝返りをしようとして激痛が生じるのであれば、
それによって身体を庇おうとして様々なところの筋肉の筋緊張が起こり疲労することにより腰椎周辺の筋肉にも短縮を生じさせ、
頸椎以外の脊椎に負担が加わりその影響で腰背部から下肢にかけても症状が出たのかもしれません。
その為、頸部の症状が寝返りを出来る位にまで痛みが軽減したために、背部下部や腰下肢の筋緊張が軽減し痛みが減少したのではないかと思われます
今回治療は最も症状が強かった頸部の症状を緩和させるために、
頸部に低周波置鍼療法というお身体に鍼を刺して、そこに電気を通すことにより刺した針が一定のリズムで動かす鍼治療を行います。
それにより、目的の頚椎の深部の筋肉を柔らかくし頸椎に加わる負担が軽減させることが出来ます。
更に当院の治療で行っている高麗手指鍼は、発痛物質の軽減にとても効果的です。
痛みを感じるのは、あくまでも大脳の様々な分野で感じます。プロスタグランジンやヒスタミンなどが発生して電気的に痛みを伝えるのですが、高麗手指鍼は、指に刺した針が、大脳を介して患部の自己治癒力を引き出すのです。
この二種類の治療法により、初回の治療で寝返りがうてるまでに症状が改善していき、徐々に腰にかかる負担も減ったのです。
感染対策に関しましても、当院のトップページにてどの様に行っているか詳しく記載しておりますので、
ご不安な方は合わせてそちらもご覧いただけると安心していただけるのではないでしょうか?