鎮痛剤を飲みながらでも鍼灸治療は出来ます

今日の担当は、頚椎症専門鍼灸院であります、こまつ鍼灸院スタッフ副院長の天野英光です。

今日は頚椎症の患者さんから質問に対してプログいたします。

①性別   男性

②年齢   30代

③住所   東京都23区内

④職業   会社員 デスクワーク

⑤診断名  頚椎ヘルニア 頚椎症

⑥症状   背部肩甲間部の痛み
頚部痛
右側上肢の痺れ
右手握力の低下

⑦治療歴
都内有名な某整形外科病院診察を受け、頚椎ヘルニアと診断を受け薬物療法を中心に、リリカ、ロキソニン、ビタミン剤を処方されましたが、症状改善する事は無く病院に定期的に通院しながら、巷で有名な某指圧マッサージ院、某整体院、某カイロプラクティク、某鍼灸院と名だたる院に通われたそうです。

しかし、

いずれにしても頚椎症による痛み、痺れなどの頚椎症症状を発症してから今日まで緩解と再発を繰り返しで、薬の服用を辞めたくても頚椎症症状が辛い為に辞める事が出来ないでいるそうです。

⑧鎮痛薬についての誤解
頚椎症で病院を受診して診断され治療を受けてから、転院された患者さんは、医師より多かれ少なかれ鎮痛剤を処方されています。
最近この鎮痛薬の中でも、SSRIが注目されています。
中枢神経に強く影響を与える三環系抗うつ薬、SSRIに対して極端に不安を煽る情報がまことしやかにテレビやインターネットなどメディアを通してデマわっております。

そしてこの情報に汚染された無学な代替医療の医療類似行為者や医療従事者である鍼灸師、マッサージ師、柔道整復師、整体師、セラピストが増えています。

⑨困った事は、
医師又は薬剤師でも無い薬学について無学の間違った情報に汚染された治療家が、頚椎症やその他、慢性疼痛に悩まされ、投薬治療を受けている患者さんに対して、薬は治らないとか、根本治療ではないとか、副作用による薬害が怖いとか、依存症になるなどと脅して、断薬をすすめている事です。

医師が診察して処方する薬は、医療用医薬品です。これは医師又は薬剤師しか取り扱う事が法律上認められていません。
ですから、病院から処方される薬に対して、減薬させたり、増薬させたり
断薬させたりする事は、立派な法律違反です。

⑩医薬品には医療用医薬品と一般医薬品があります。
一般医薬品とは、市販薬、大衆薬、OTC医薬品などといわれています。
ドラックストアーやコンビニで売っている風邪薬や栄養ドリンクなどがそれに該当します。
2009年、規制改革による改正薬事法にて一般用医薬品を販売する事ができる登録販売者という資格が出来ました。

この新しい薬事法により定められた資格免許、登録販売者は、都道府県知事試験に合格すれば、鍼灸師や柔道整復師、マッサージ師、整体師でも一般医薬品の中の第二種第三種医薬品である鎮痛薬や貼り薬、塗り薬、栄養ドリンク、漢方薬まで患者さんの症状合わせて販売する事が出来るようになりました。
資格免許を取得してから販売する事にあたり、安全にサービス提供できる一定水準を確保する為に年間一定時間強制的に教育を受けるように、国の義務として定められています。

今では、全国各地で定期的に鎮痛薬や漢方薬やサプリメントなど一般医薬品について学べるセミナーが開かれるようになりました。

⑪大切な事は
一般用医薬品は、薬を本人の判断で購入する事が出来ます。
自己責任なので自由に薬をやめる事も続ける事も出来ます。

しかし、

医師が診察してから処方する医療医薬品は違います。

鎮痛剤ひとつをとってみても末梢神経レベルの疼痛だけでなく、中枢神経レベルの疼痛にも影響を与え鎮痛鎮静させる事が出来る強い薬もあり、薬の効果が全身に現れる事もあるために、薬の種類によっては突然断薬すると生命にも影響が現れることがあります。
辞めるにしても医師の指示の下で、様子をみながら安全に減薬が必要な薬が多くあります。

⑫他院とこまつ鍼灸院の違い
こまつ鍼灸院は初診時に、きちんと時間を割いて懇切丁寧な問診をつとめて治療の説明をします。
この時多くの頚椎症の患者さんが、鍼灸治療を受けながらでも病院で処方された薬は飲んでも大丈夫かと不安に質問されます。

理由は、世の中には薬を飲むなと言い張る施術家が多いそうです。

こまつ鍼灸院では、病院で処方された薬はきちんと飲んでくださるように患者さんにお願いします。
治療回数が増えるとともに痛みや痺れが軽減しはじめると、自然と鎮痛薬を飲み忘れてくる事が多くあります。その時になったら主治医と相談して主治医の指導の下で薬を減薬ないし断薬してもらいます。

⑬重要な事なので繰り返します。
困った事に、無知な施術家が増えています。

病院で処方された鎮痛薬をはじめ様々な薬を飲まなくても自慢の施術技術で治すと言い張っています。

処方された薬を減薬から始めずに、突然断薬すると生命の危険を生じる事もあります。

ですから、ご自身の大切な体を守る為に相手にしないでください。

⑭まとめ
こまつ鍼灸院は、これまでに頚椎症の患者さんだけでも開業以来4000人以上鍼灸治療をしてきました。
国内トップクラスの治療実績数です。

多くの頚椎症の患者さんに必要とされ支持を受けた理由は、

特別に優れた治療技術だから、それだけではありません。

宣伝広告に力を入れたから、それだけではありません。

頚椎症の治療実績が4000人以上だから、それだけでもありません。

現代医療を否定して、東洋医学一辺倒に偏った考え方と治療技術を追求めなかった事も支持された事の理由に含まれます。

こまつ鍼灸院は東洋医学の知識だけでなく西洋医学の知識とその疾患に対しての現代医療の標準治療の内容、治療の有効率そして医療費を、現在進行形で真摯に学び続けており、患者さんにとって何がベストの治療か判断して、

『費用対効果の高い治療』
優先に考え、患者さんファーストに考えています。

もちろん

『費用対効果の高い治療』とは、時と場合によって異なり必ずしも鍼灸治療とは限りません。

手術が必要な患者さんには、一定の鍼灸治療をしても症状に変化が無く改善しなければ、脊椎専門病院である九段坂病院や清水脊椎クリニックへ受診する事や、場合によっては手術をすすめまています。

薬で症状が改善しているのであれば、薬物療法を否定する事はせず安心して薬を飲むようにすすめます。

具体的な例をあげると、
便秘を始めから鍼灸治療で治そうとはしません。
まずは薬局で便秘薬を買って飲んでもらいます。
治らなければ病院できちんと受診して、診察を受け原因を調べてもらいます。その上で治らなければ適切な回数を提示して鍼灸治療を受けてもらいます。
大切な事は、便秘だけでなく、肩こりでも、腰痛でも、どのような疾患であっても治療に来られる患者さんに対して、治療効果が無いのに、症状が改善されないのに60回70回と治療を長引かせる事はありません。

ですから、安心して治療を受けてください。

スタッフ一同患者さんの笑顔が戻るように全力でサポート致します。
お身体お大事にしてください。