掲載書籍、神の手13人-膝痛解消

●現代書林「膝痛解消~神の手を持つ13人」平成20年7月刊行
平成19年12月に取材を受けたものです

膝痛の鍼灸治療

 

1.ひざ痛の原因

 

①先天的素因(せんてんてきそいん)

いわゆる生まれつきの原因です。これにより、全く同じことをしていても、ある人は何もなく、ある人は痛みにあい易い体になっているのです。

外反膝(X脚)・・・膝外反モーメントの増大は鵞足炎になりやすいです。
内反膝(О脚)・・・膝内反モーメントの増大は腸脛靭帯炎になりやすいです。
反張膝・・・過伸展により荷重の不均衡と軟部組織の牽引張力による疼痛が出やすいです。

過回内足(オーバー・プロネーション)靴の内側が減りやすい

回内足

過回外足(オーバー・サビネーション)靴の外側が減りやすい

回外足

②後天的素因(後天的素因)

Overused(ひざの使い過ぎ)
Malused(ひざの間違った使い方)
加齢変性
外傷

2.当院での対応ひざ痛疾患分類と定義

①    変形性膝関節症~1次性・2次性
②    靱帯損傷、捻挫
③    半月板損傷(グレード1まで)
④    関節リウマチ(膝)
⑤    Osgood-Schlatter病
⑥    ジャンパー膝

①    変形性膝関節症の定義

加齢を誘引とする、膝関節構成体の器質的、進行性、不可逆的疾患
関節軟骨の亀裂、欠損、骨棘形成、関節裂隙の狭小、高度内反変形(日本人の)60~80%

※補足

・本邦では約700万人の患者
・女>男・・高齢になるほどこの比率は高くなる
・日本型・・内側部の疼痛、変形
・欧米型・・外側部の疼痛、変形
・サプリメントについての誤り・・・ヒアルロン酸やコンドロイチンは吸収されない。

※変形性膝関節症患者が内側側側副靭帯の疼痛を訴える根拠
1.膝関節の不安定性→負荷→靭帯過緊張
2.靭帯の深部線維郡→関節包に放散、半月版に付着→滑膜炎症、半月板や関節包の変性が伝達し疼痛をきたす

※不幸の三徴 unhappy triad
内側側副靭帯損傷+内側半月損傷+前十字靱帯損傷

②    内(外)側副靭帯損傷

内側>外側 内側副靭帯損傷 下腿が外旋し大腿が内旋した状態で膝関節に外転力が加わり発症

外側副靭帯損傷

下腿が内旋し大腿が外旋位で内転力が加わり発症

③    内(外)側半月板損傷

内側5倍以上>外側

④    膝蓋靭帯炎=ジャンパー膝

大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)、膝蓋骨、膝蓋靭帯でクッションの役割を果たす
ストレス吸収機構の脆弱・ハムストとのバランス

⑤    腸脛靭帯炎

腸脛靭帯が大腿骨外顆および滑液包との摩擦による炎症

⑥    鵞足炎

縫工筋腱・薄筋腱・半腱様筋腱は脛骨粗面に合して付着する。その腱と脛骨内側顆
との(時に滑液包)摩擦による炎症。

⑦    Osgood-Schlatter病

脛骨粗面付近に炎症が生じる。脛骨粗面に存在する骨端核に機械的牽引力がかかることに起因
10~15歳位まで・・・・成人で同様の症状は脛骨前滑液包炎

3.膝痛に対する当院の治療法

小松式複合治療・・・こちらをクリック

前述の①~⑦までの膝の痛みに対して、以下の治療法①~⑤までを、全てか一部を除き(状態や患者様の希望に合わせ)組み合わせて治療させていただきます。
①    小松式高麗手指鍼

②    低周波置鍼療法

③    膝関節調整法・・ずれた膝関節を調整します。
内側側副靭帯・外側側副靭帯調整法・股関節調整法があります。

④    テーピング・・・・筋肉のサポートをします。貼って数歩歩いただけでその効果が実感できます。

⑤    日常の生活指導・・・・・ご自身で気を付けていただくことを、ご指導いたします。
お仕事や、趣味でされているスポーツにより、それぞれ内容が違います。

4.膝痛に対する当院の治療実績(治療効果)

スポーツ選手から、変形性膝関節症で歩けなくなった御年輩の方まで、鍼灸適応の膝痛であれば、すべて対応しております。

5.膝痛治療の代表的な患者様の声

鈴木悦子さま 58歳(平成20年現在) 東京都

鈴木様
私がこの鍼に初めて出会ったのは、小松先生が病院に勤務していたときからです。
私の友人が高血圧と甲状腺腫の治療で小松先生の高麗手指鍼を定期的に受けていました。
あるときその友人が激しい胃の痛みにおそわれ、あまりにひどいので(家の中で転げまわるほどの痛みでした))救急車を呼ぼうかどうしようと思っていたら、その友人が「小松先生のところに連れて行 って」と言われ、本当に大丈夫なの? と思いながら運転していきました。ところが鍼を打って30分位横になっていただけで彼女が帰りにいった言葉は「おなかすいたね何か食べて帰る」でした。何で掌に鍼を刺しただけで、効くのか本当に不思議でした。私がその不思議な鍼を体験するのはその1年後でした。
10代のときからバレーボールをしていて、34歳のときに不幸の三徴という内側側副靭帯断裂、内側半月断裂、前十字靭帯断裂というケガをして手術をしました。
それでもバレーボールがしたくて、装具をつけて練習をしていたのですが、練習中に膝をねじってしまい、あっどうしよう! また手術か! その次に頭に浮かんだのはこの鍼でした。自力では全く歩けず、膝はまがらず、全く足も上げられませんでした。
それで、チームメートの車に乗せてもらい開業したばかりの小松先生のところに駆け込みました。それで、なんか検査をして鍼で大丈夫ということで、小指の関節のところに小さい鍼をいっぱい刺しました。鍼も思ったよりぜんぜん痛くなく、本当にびっくりしたのは30分後でした。膝の痛みは半分くらいになり足も10センチくらい持ち上がりました。もう本当にびっくりしました。とてもうれしかったです。それから1週間毎日治療に通い、1週間後に練習に出たときには皆びっくりしてました。それ以来、チームメートがケガをしたらまず小松先生のところに行くようになりました。

私の父も硬膜下血腫のリハビリに手指鍼のお世話になりましたし、息子もアトピーと腰椎ヘルニアを手指鍼で治してもらいました。家族三代でお世話になりました。 本当に先生には感謝しています。今でも時々、全身の体調管理に鍼に通っています


T様

T様写真

「その時は突然訪れた。バレーボールの練習中、スパイクを打ち着地した時、膝がキッと鳴った。
大した痛みではなかったが、念の為、湿布をして就寝。翌朝、目が覚めたら、膝にびれがなく象の足のように腫れていた。近くの接骨院に行ったところ、膝が炎症を起こし水が溜まっているとの事。暫く通院し、大きな腫れは引いたものの完全には曲がらず通常の歩行は困難、痛みも取れない。
大会が間近に迫っており、人数はギリギリ、出ないわけにはいかない状況にあった。その時、クラブの先輩が、小松先生を紹介して下さった。藁をも掴む思いで門を叩いた。身体に刺す鍼治療は学生時代に受けた事はあったが、手の指に刺すのは初めての経験...小さな細い鍼を手にある膝のつぼ(小指)に刺す。小指がエリマキトカゲのように覆われた。しかし痛みは殆ど無い。これで本当によくなるのか?半信半疑、でも賭けるしかなかった。治療の帰り道...あれ?何かへん?いつもビッコを引いていたはずなのに、ほぼ普通に歩けている?なぜ?…これが鍼の効果?
思わず口許が緩む、ニヤニヤしている自分がいた。光が見えた瞬間であった。その後、数回の治療を重ね大会に臨んだ。恐る恐るジャンプしてみたが痛みはない!フル出場を果たしたが、多少の疲労感はあったものの、腫れる事も水が溜まる事もなかった。歩く事もままならなかったのに激しい動きにも耐えられたのだ。奇跡…これが正に鍼の威力なのだった。それ以来、ケアも兼ねて、月に2~3回の治療に通ながら大好きなバレーボールを続けている。紹介して下さった先輩、そして何より小松先生と高麗手指鍼には感謝の気持ちで一杯である。


荒木孔子様(実名) 東京都 78歳(平成20年現在)

荒木様
私が先生を知ったのは不思議なご縁で、スーパーで買い物をした帰りに全く知らない人から「足が痛そうですね、私が今行っているところはいいところですよ」と教えてもらったのがきっかけでした。
もう10年くらい両膝が痛くて大学病院でレントゲンを撮ってみてもらいましたが、もう骨はスカスカになって、とげも出てきて治る見込みもないし、治しようも無いといわれました。
でも、小松先生に何度か鍼をしてもらってからは、痛みはかなり減り、くの字にまがった両膝がほとんどまっすぐになりました。歩いても、自転車に乗っても足が前に出るようになって本当にうれしいです。
今も月に一度くらいは針をしてもらっています。これも、小松先生のお蔭だと感謝しています。

院長から一言:荒木さんのような重度の変形性膝関節症の場合、すべての患者さんが同じように痛みが完全にとれるわけではありませんが、どのようなひどい状態でも、痛みを半減まではできます。


井上和子様(実名)  55歳(平成20年現在)  東京都

井上様
昨年3月長年続けていたバレーボールの練習試合で膝をねじり、こまつ鍼灸整骨院の小松先生に診ていただき、すぐに整形外科を紹介していただき、半月版除去手術を受けました。この時の素早い対応には感謝しております。
手術後は小松先生の高麗手指鍼で膝の治療をしていただき、お蔭様で今では正座もできるようになりました。
思い返せば、十数年前椎間板ヘルニアと坐骨神経痛で歩行もままならないとき、友人の紹介で小松先生に高麗手指鍼をお願いし7日目には、まっすぐ立って歩ける様になった時の感謝と感激を忘れることは有りません。その後も頚椎のヘルニアで夜休むこともなかなかできない状態で、指先まで痺れの出ていたものも1ヶ月程で完治し、体のトラブルがある時はまず 小松先生の高麗手指鍼を頼りにしており感謝とともにこれからも頼りにさせて頂きたいと思っております。

6.膝痛の治療計画

スポーツにより痛めた場合は、そのスポーツの特性や損傷程度により治療頻度は5回から10回程度までの幅があります。

変形性膝関節症の場合もまた、その変形の程度やお仕事の内容等により数回から数か月に及ぶ場合がございます。

ただ、これだけは申し上げることができます。施術適応の膝痛は、必ず痛みを軽減させることができます。ぜひ、お試しください。

7.膝痛治療の料金

初診料    5,500円(税込)

治療代1回  6,600円(税込)

すべての治療法を含んだ料金です。オプションとか、追加料金等は一切必要ありません。
関節調整が必要ない、テーピングがいらない、という場合でも料金は変わりません。
テーピングは、治療に必要な1部位に限り無料で貼付いたします。

8.膝痛治療についての、ご不明な点やご質問、ご予約はこちらからどうぞ

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9.膝痛に関するお役立ちガイド

一般的な日常指導法

・保母さんおよび小児科看護師の共通点。
・イスからの立ち上がりかた
・正座について
・日常生活全般にわたり、股関節、殿筋、ハムストを使った屈伸をしましょう。

・梃子の原理→力点・支点・作用点の意識による変換により、膝関節を長持ちさせる。
・起床時の自動屈曲、伸展運動

歩行
・内反変形は→軽度屈曲位で外旋歩行→内側加重部が限られ疼痛が発生

・爪先を伸ばし、一歩ごとに膝を伸展するような歩行を指導

スポーツ
・膝関節に荷重のかかる全てのスポーツの禁止
・下肢トレーニング(ジャンプ・キック・水泳)の禁止
・平泳ぎの禁止・・・下腿が外旋し内側側副靭帯に負荷
・基本的には全てのマシントレーニングの禁止
特にレッグエクステンション、レッグカールの禁止(十字靭帯損傷は絶対禁忌)
・レッグプレスは比較的可
・スクワットについて
・ストレッチの禁止